「十人十食」誕生ストーリー

きっかけは、登園自粛期間にはじめた給食室のInstagram

令和2年4月、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るいステイホームが求められる中、三密を避けられない保育園においては可能な限り園児に登園を控えていただく対応に迫られ、保護者の皆さまに多大なるご協力をいただきました。
私たちといろきっずも、登園自粛期間中、職員は在宅勤務で過ごしましたが、通常は園児と保育園で過ごす職業であり、中々テレワークが向かない職種です。可能な限り有効な時間の使い方を日々模索していました。

「何か、園児や保護者の皆さまのために出来ることはないか」

普段園児に提供している給食の人気メニューのレシピを紹介し、おうち時間に役立ててもらえたらと、給食食育チームでInstagramを始めました。嬉しいことに、たくさんの保護者様や地域の方、飲食関係の方が見てくださり、ご好評をいただくことができました。

オリジナル給食レシピを惜しみなく紹介して、子育て家庭のお役に立とう!

といろきっずでは、子どもたちが食べている様子を間近で調理員も見られる小規模保育の利点、調理員と保育士が密に連携しているチームワークを活かして、日々絶えず趣向を凝らした献立を考えています。
そのひと工夫や手間、保育の中にある給食づくりだからこそ気づける調理のコツなど、ご家庭でも参考にしていただけるのではないか。
そんな想いから、インスタだけで終わらせずに、園児のご家庭向けだけにとどまらず、日本中のお母さんお父さんにとってもっと使い勝手の良いWEBサイトにして紹介しようと、この「十人十食」のプロジェクトチームが立ち上がりました。

小規模保育の良いところも知ってもらいたい!!

私たちといろきっずは、平成27年度の子ども・子育て支援新制度の開始と同時に認可事業として制度化された「小規模保育」という新しい形の、小さな保育園です。保育園を親が働くために子どもを預ける場所と考えれば、「2歳までしか通えない」「園庭がない?」「認可保育所に入れなかったときに仕方なく保活先として考える場所」といった、これまでの保育所のイメージと比べてどこか不完全な保育園であるように見られがちです。そのためか、保育園を探されている保護者の方の多くは、小規模保育をお子様の通園先として選択肢に入れてくださらず、興味すら中々持っていただけないのが実情です。

でも小さな保育園だからこそ子ども一人ひとりに寄り添える素晴らしさを、私たち職員は確信して保育に取り組んでいます。その一つの大きな特徴が、「給食」であり、保育と連動した食育活動の実践が実現しやすいところです。
>といろきっずを卒園した園児の保護者様の声

子ども一人ひとりの個性を尊ぶ「十人十育」を保育理念に、子ども一人ひとりに合わせた食を考える「十人十食」。私たちのレシピが、他の誰でもない一人のお子さんの食に役立てたら、この上ない喜びです。この想いが届きましたら幸いです。

十人十食編集部
(といろキッチン)
株式会社十色舎